乾燥の季節にともなって、声のかすれ、声の出しにくさなど、衰えを感じることはありませんか? 今回は、年齢に負けず、いつまでも元気でつややかな声を保てるように、のどの不調に関する基礎知識やケア方法についてご紹介します。
声のかすれ、声の出しにくさの原因に、声帯・のどの筋肉量の低下、肺活量の低下、声帯の粘膜の萎縮、声帯の分泌腺の機能の低下などがあります。声を出すには声帯を振動させる必要がありますが、老化や炎症などによって声帯が閉じてしまうと、発声がうまくいかなくなります。のどの筋肉が衰えると、むせたり、誤嚥を引き起こしたりします。
まずは、のどの衰えについて確認し、今の状態を把握しましょう。
風邪などの症状はないのに、声のかすれや声の出しにくさが続く場合は、声帯に関する病気、甲状腺がんによる神経麻痺なども考えられます。声帯に関する病気については次のとおりです。
- 声帯結節
声を出し過ぎて声帯に刺激が続くと、声帯の粘膜の下に体液が溜ったり、繊維化したりして、指にできるペンダコのような結節となります。すると、声帯の振動がうまくいかず、声がかすれてしまいます。 - 声帯ポリープ
声を酷使すると声帯の粘膜が充血し、血腫ができます。さらに酷使し続けると、ポリープとなって声帯がうまく閉じないようになり、声のかすれ、発声のしにくさ、低音などの症状がみられます。 - 声帯萎縮
加齢をはじめ、のどの炎症の病気などによって、声帯の容積が減少すると声帯がうまく閉じられなくなります。そのため、声が出しにくくなったり、かすれ声になったり、弱々しい発声になります。
のどの衰えを防ぐためには、のどの潤いケアに加え、声帯を鍛えることが重要になります。具体的には次の方法が考えられます。
いつまでもハリのある若々しい声を守るためにも、今日からできることをはじめてみませんか。
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